防波堤はレジャーフィッシングで頻繁に使われる釣り場です。
私も釣りのデビューは防波堤でのサビキ釣りでした。
しかし、防波堤は一見安全なように見えますが、実際はリスクのある釣り場です。
この記事は、防波堤での釣りは危険が伴いますので、ライフジャケットを着用しましょう。ということを書いています。
この記事の対象者は初心者、これから防波堤で釣りをしようと思う方です。
日ごろから、ライフジャケットを着用されている方は、
何も得るものはありませんので読み飛ばしてください。
防波堤が安全な釣り場でない理由
- 防波堤は釣りをするために作られていない
- 落水するとしがみつく事ができない
- 高さがあり登ることができない
- 潮流が速く流される場合がある
- 波、ウネリが高くなる場所にある
これから、防波堤が安全ではない理由の説明をします。
防波堤が安全な釣り場でない理由
防波堤は釣りをするために作られていない
防波堤は港湾施設、係留された船舶を波、ウネリ、潮流から守るために作られたものです。
町から近い場所にあり、平坦なつくりで釣りがしやすいというだけで、釣りをするために作られたものではありません。
ですので、釣り人に対する安全対策は取られていません。
落水するとしがみつく事ができない
上の写真は防波堤を上から見下ろした写真です。
足元が垂直に切れ落ちており、水深もあるので、釣りをしやすい場所のように感じます。
しかし、この場所は垂直なコンクリートの壁の上です。
もし、落水するとつかまる場所がありません。
高さがあり登ることができない
上の写真は、三重県熊野市にある松崎漁港の防波堤です。
わかりにくいですが、上にいる人の大きさから推測すると、この防波堤の高さは5mくらいあります。
落水すると、登ることができる高さではありません。
潮流が速く流される場合がある
上の写真は、三重県南伊勢町にある田曽大突堤の先端です。
向かいは葛島で、五ヶ所湾の出口にあります。
潮が動いていない時撮影したので、湖面のように静かな状態です。
しかし、幅の狭い場所なので、大潮の時は川のような流れになるときもあります。
落水すると泳いで流れに逆らうことは難しいです。
もし、堤防の下まで泳いでこれても、垂直なコンクリートの壁が待っています。
波、ウネリが高くなる場所にある
上の写真は福井県敦賀市にある白木漁港の堤防です。
車の高さと比較すると、堤防の高さがわかるかと思います。
これだけの高さの防波堤がないと、ウネリ、波から港湾施設、船を守れないということです。
ウネリが入るときは、外洋に面した防波堤への釣行は見合わせることをお勧めします。
ウネリの高さの判断ですが、場所によって千差万別なので、自己判断でお願いします。
晴天でも沖に低気圧があれば、ウネリは入ってきます。
事故にあわない、もしくは生存率を上げる対策
防波堤は釣りをするために作られた施設ではありません。ですので、事故にあうリスクが発生します。
自然は何が起こるかわかりません。自然現象には性別年齢、経験の有無は関係なく巻き込まれます。
初心者だからと言って、手加減はしてくれません。
では、事故にあわない、あっても無事であるためには何をすればいいでしょうか。
- 釣りに行かない
これが完全なリスク回避ですが、これを言い出すと何もできません。
自然を相手にする遊びは、必ず危険のリスクを伴います。
リスクの高さから、防波堤は初心者向けの釣り場ではないと思っています。 - 淡水の管理釣り場に行く
淡水の管理釣り場は、釣りをするために作られた施設です。
高波、ウネリ、潮流などのリスクを考えなくてよいので、堤防に比べると危険度は低くなります。子供を初めて釣りに連れていく場合は、淡水の管理釣り場が向いていると思います。
ただ、隣の客との距離、仕掛けを投げる際は周りを確認するなどの対人の注意が必要です。 - ライフジャケットを着用して生存率を上げる
海で釣りを楽しみたい方には、これが現実にあったリスク回避方法だと思います。国交省、海上保安庁、水産庁、警察庁によると、ライフジャケットの着用で生存率は2倍になるとの結果が出ています。
ライフジャケットが命を守ります堤防で落水した場合は、浮かんで救助を待つ。ライフジャケットがあれば、浮かぶための体力の消費を抑えられます。
「防波堤は安全な釣り場ではありません」のまとめ
防波堤は釣り人のために作られた施設ではありません。
波、ウネリ、潮流から湾岸施設、船を守るための施設です。
ですので、釣り人の安全を考えて作られていません。
ライフジャケットを着用していると、落水時の生存確率が上がります。
防波堤で釣りをされる際は、ライフジャケットを着用しましょう。
釣りは楽しいレジャーです。この記事が、悲しい事故を減らすお役に立てたら幸いです。